【パスカルno小言 Vol.82】少子化
2019年に生まれた子供は86.4万人
前年に比べて急減したらしい。
子供を産む女性層自体が小さくなっている
という事もあるようなのだけれど
日本の少子化対策、何とかならないものかと
心配になる。
けど、一方で今の若い女性たちが
子供を積極的に産みたいと思える環境にあるのかな?
と思うと疑問もある。
仕事との両立、保育園問題、そして殿方達の協力。
我が家には子供がいないけど、子育ては女性にとってとても大変なのなのは、友人たちを見ていてもよくわかる。
少子化を克服したフランスでは、政府はかなり覚悟を決めて、育児福祉を充実させた。
もちろん、男性も積極的に育児、家事に参加する。
みんなが子育てのために貢献しょうと
覚悟したからできた事なんじゃないかと思う。
それだけやらないと少子化問題は解決しない。
我が家に子供がいない事に対して
「それは将来が心配ですね」
と言われることがある。
子供=老後対策
そう思っている人がいかに多いか驚かされる。
「子供に面倒を見てもらう」
昔から日本はそうしてきたけど
こういう感覚はヨーロッパにはない。
家族で支え合うけれど「面倒を見てもらう」
というのとはちょっとニュアンスが違う。
「老後は自分で自分の面倒を見る」と考えていて
子供に頼ろうとは思っていない。
私の祖母は92歳まで生きた。
ヘルパーや叔母が支えていたけれど
最後まで自分のアパートで一人暮らしした。
私の祖母が特別ではなく、高齢者はできるだけ長く自立して生きていく高齢者がとても多い。
子供の数が減り「面倒を見る」ということ自体が破綻しているのだとしたら
私達は若い世代に頼るだけではなく、自分たちでできる事をもっと積極的に探して
その上で、未来を担う子供たちが育ちやすい環境づくりを考えることが必要じゃないかと私は思う。
だから
さぁ、女性の皆さん
私たちの老後対策の為に子供を産んでください
なんて言ってみても
安心して産めないんじゃないかと思うんだけれど。
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