【パスカルno小言 Vol.95】究極の選択
7月の熊本豪雨、河川があっという間に氾濫していくのをテレビで見ながら、自然の恐ろしさを痛感しました。
現場にいらした方々は、さぞ恐ろしかったろうと思います。
亡くなられた方々にお悔やみを申し上げると共に、今もなお不安な生活を送られている被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。
今日は、その時に流れたあるニュースについての小言です。
浸水した家の屋根の上
そこには救助を待つ飼い主家族と犬
一刻も争う状況で、他にも救助を待つ人たちがいる中
救助隊は、人命優先という事で
犬は連れて行かず
家族だけをヘリコプターで救助。
幸いな事に
翌日になってその犬は救助された。
このニュース
皆さんはどう感じるでしょうか?
私は複雑な、そして
心がえぐられるような思いで見ました。
愛犬テオを私は置いていけるだろうか?
置き餌をして、その場を離れざるを得なかったご家族の心中、どれほどであったか
考えると今も涙が出そうです。
翌日救助されたから、まだ救われているけれど
もし救助できていなかったら…
「人命優先」
緊急事態の中、
まずは人間の命を救う
当然だろうと言われれば
そうなのだけれど
飼い主にとってペットの命は、
家族の命と同じ、人間と全く変わらないのだ。
実際、愛犬を置いて行けないと
避難しなかった方もいる。
もしかしたら私も
テオを置いていくぐらいなら
死を覚悟して一緒にいるかもしれない。
いや、そうするだろう。
それを「馬鹿な飼い主」と笑われるかもしれないけれど
そう考えている飼い主が少なくない事を
知って欲しい。
近年、ペット防災が見直されて
ペット同行避難を政府は進めている。
でも、いざとなったら
本当にペットを連れて避難できるのか?
市役所に問い合わせをしても
「それはケースバイケースです」と
明確な回答は得られなかった。
それを受けて、近所の飼い主仲間と一緒に
いざとなったら助け合えるように
ネットワーク作りを始めた。
究極の選択を迫られないために
どの命も同じように守るために
やれる事は何なのか
このニュースを見て改めて
深く考えさせられた。
この記事へのコメントはありません。