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「ハーフって得だよねー」
「ハーフで羨ましい」

これまで何十回、何百回と言われてきた言葉なんだけれど
どうお答えしていいものやら、いつも困る

「そうでもないですよー」
と言ったら、「またまた謙遜しちゃって」と思われるし

「メチャメチャ得してまーす!」と答えたら
どんドン引きされるだろう。

二つの文化に触れられるということは
確かにありがたいことではある。

違ったものの見方ができるから視野が広がるし、

異なった文化を持っていても愛しあえる、理解しあえるということを両親が体現してくれるのだから、これ以上の平和論はない。
とても大切なことを教えてもらったと本当に感謝している。

でも、恐らく「得」とか「羨ましい」と言われているのは
文化的な背景よりも言語的環境じゃないかと思う。

二つの言語が身近にあると
子供は簡単に二つの言葉を習得する

そう思われがちだけれど

生活している国の言葉は比較的容易に覚えられるけど、もう一方はなかなか習得できないというアンバランスも生まれるし

片方の言葉を覚えた後に、もう一方を習得したら最初に覚えた言葉を忘れた…なんてこともよく聞く話だし(実際、私も何度も日本語を忘れた)。

せっかく両言語が話せるようになっても、両言語が入り混じった環境にいることで、気がついたら、どちらもきちんとしゃべれないなんてことにもなる。

言葉の習得に苦労したり、言葉がコンプレックスになったり、ハーフが言葉を習得するのって、結構大変。

生まれながらにしてバイリンガル

そんな人はいないのです。

だからね

「純ジャパなのに3か月で英語がペラペラに!」
「純ジャパだけど、英語話せるようになりました」

という言葉を見るたび

(半ジャパも努力しているんですけどぉ)

と言い返したくなるのですよ。

 

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