【パスカルno小言 Vol.70】お盆
今年のお盆休み、夫の実家の山口県下関で過ごしてきました。
この時期に帰ると、大庭家では必ず
お盆提灯を飾り、霊供膳を用意し
お坊さんを家に呼んでお経を上げてもらいます。
代々続いてきたというこの儀式
義理の母は「最近はここまでやるところも少なくなったわね」といいながら
やはり今年も丁寧に準備をしてお坊さんを迎えた。
お坊さんが叩く木魚とお経を唱える独特の声
セミの鳴く声と青い空
和室にみんなで正座し、お経を唱える
故人を想うみんなの気持ちが伝わってきて
毎回、じーんと胸が熱くなります。
日本にいた小学校の頃
夏休みは、父の故郷の福島県の浪江町で過ごすことが多かったのだけれど
やはり父も真っ先に連れてってくれたのが先祖の眠る墓地。
みんなで大汗をかきながらお墓の掃除をし、お線香をあげてお参りをした。
残念ながら私の祖父母は私が生まれる前に亡くなっていて
会ったことはないのだけれど
父は必ず、祖母や祖父、親戚の話をしてくれた。
少々大げさに言えば、その頃の墓参りは
私にとって自分の日本のルーツを辿る大事な儀式だったような気がする。
先祖から今が繋がっているんだということを再認識できる日本のお盆
義理の母が大切にしてきたように
私も大切にしていきたいと思います。
この記事へのコメントはありません。