【パスカルno小言 Vol.54】家族ぐるみ
日本で家族ぐるみのお付き合いって
学生時代からの親友とか、それなりに近しい関係でないとなかなか難しい。
互いの家が離れているという都会ならではの事情もあると思うけど、家族ぐるみのお付き合い、日本でもっとあってもいいのになぁと思う。
ヨーロッパでは、少し親しくなったら、
次のステップは、家族を紹介し合う。
自己紹介の延長線上に、家族の紹介という段階があるからだ。
で、それを機に互いに家に招待しあったりして家族ぐるみのお付き合いが始まる。
家族を知ることによって、個人同士の関係よりもグッと相手を深く知ることが出来るし、絆も深まるような気がする。
それと日本とは違うなぁと思うのは、子供たちも大人に混じって一緒に談笑する事。
大人は大人、子供は子供達という分け方は、乳児や小学生ぐらいまで。
中学生ぐらいから大人と一緒に過ごす。
退屈だからと部屋に戻ったり、ゲーム機で遊ぶなんて事は、特別にお許しが出ない限り許されない。結構厳しい。
私も昔はよく大人の中に入れられた。
正直、早く終わらないかなぁなんて思ったこともあるけれど、慣れてくるとやはり大人はすごいな、なんでも知ってるなぁって尊敬したり、もっと知識をつけなくちゃという気持ちも湧いてきた。
今から考えると絶好の社会勉強の機会だったと親に感謝している。
世代間を超えて話をするって本当に楽しいし、大人になってからの社交性も身につく。
ヨーロッパで子供を大人と一緒にいさせる理由が、実はそんなところにもある。
日本は年功序列だからか、同年代で付き合うことが多いし、基本は個人と個人のお付き合い。
日本でもっともっと家族ぐるみのお付き合いが増えたら、色々といい事が起きそうな気がするんだけどなぁ。
スイスファミリーとの友情に感謝して
Avec tous mes amitiés à la famille Tranchellini
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